「1人で何笑ってんだよ、気持ちわりぃな」
携帯を見ながら1人笑ってる花子に声を掛けた。
「あ!元希ナイスタイミング!今ね、元希の脳内見てたんだ!」
「は?どうやって俺の脳内見んだよ?」
大丈夫か、こいつ?
おかしいおかしいとは思ってたけど、ここまでとはな。
「嫌だなー、脳内メーカーだよー。知ってるでしょ?」
「あー、なんか聞いたことならあるわ。で、俺の脳内がどうだったわけ?」
「はい」
渡された花子の携帯を覗くと、榛名元希の脳内イメージの下に顔の断面図。
そこには大きい「悪」の円の中に「嘘」の円があって、またさらにその中に「金」の中に「休」の文字。
「って、俺こんな悪くねぇよ!嘘吐かねぇし、金の亡者でもねぇ!」
「いや、意外と当たってるでしょ!野球以外は休みがちだし、俺様で性格悪いし。まぁ嘘は吐かないかな、てか下手だからすぐわかる」
こいつ黙ってりゃペラペラと俺の悪口並べやがって‥‥!
「じゃあお前はどうなんだよ」
「あたしはちょー性格いいから。もうそのまんまだった」
「はっ、性格良い奴はな、人の悪口なんて言わねぇんだよ。どうせ欲とか悪とかなんじゃねぇの」
「うわっ、ばれた!」
だったら脳内メーカーかなり信用できるな。
秋丸のもやってやるか。
気紛れで書いた脳内メーカーシリーズ。
みんなそれなりにあってる‥‥!