結局なみと話せねぇまま昼休み終わっちまった。
くそ、秋丸の奴助けろよ。

もしなみに話し掛けて無視されたりしたら、きっと俺立ち直れなくなんな。
情けねぇな俺。
でも謝んのは嫌だしな。

こんな時に授業なんて集中できるわけがねぇ。
頭にあんのはなみのことだけで。
俺、なみがいなかったらどうなんだろうな。
もし彼氏ができたりしたら、確実にそいつをぼこぼこにすんな。
つか、まずなみに告白した時点でそいつぼこぼこだな。



‥‥‥これって、俺はなみを好きってことじゃねぇの?

何だよ、俺はなみが好きなのか。

よりによって喧嘩中とか、気付くタイミング悪すぎんだろ。

確かに俺は小さい頃からずっとなみと一緒にいて、女は嫌いだけどなみとはいつも一緒にいてぇって思えた。

なみが他の野郎と話してんの見てっとムカつくからっつって、小学校の時はすげぇ束縛した。
それでもなみは、中学で怪我してグレた俺をずっと傍で支えてくれたんだよな。
今野球やれてんのだってなみのおかげだ。
今回みてぇに喧嘩もするけど、やっぱ俺はなみがいねぇと駄目なんだ。


もうこの際プライドなんて捨てて謝ってやる。
もとはと言えば、付き合ってもねぇのに隆也にまで嫉妬したのがいけねぇんだ。

今日、部活終わったらなみん家に行くか。

謝ってから、俺の想いを伝えてやる。







    
  












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テーマ「人外ファンタジー」
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