７
かれこれ30分下らない話をして、今はもう９時。
まぁどうせあたしの親も帰ってきてないし、元希の親も帰ってきてないだろう。
遅くまでお互いの部屋にいることは慣れてる。
「あ、そいや今週の土曜ね、準太の試合見に行くんだ！」
「はぁ？高瀬？どこにだよ」
「大宮の球場。元希も一緒に行く？」
元希って準太のこと嫌いなのかな？
すっごい嫌そうな顔されたんだけど‥‥。
まぁ同じ学年同じポジションだからライバルなんだろうけどさ。
「市営！？」
「うん。どしたのそんな驚いて？」
「俺らと同じ会場だ‥‥。」
「えぇ、まじ！対戦する？」
桐青対武蔵野第一だったらどうしよ？
誘ってくれた準太を応援しなきゃいけないけど、元希のことも応援したいし‥‥。
あたしが１人悩んでいると、携帯を開いてメールを確かめだした。
「えーっと、俺らは‥‥‥崎玉とだな」
「よかったー。対戦したらどうしようかと思ったよ」
「お前、俺の試合も見にこいよ」
確かにこの頃元希の試合見れてないし、見れるといいな。
だって元希この頃試合見に来いよって言ってくれなくなっちゃったし。
「うん！何時から？」
「えーと、桐青の次の試合だな」
「わかった！頑張ってね」
「おぅ、じゃあ俺そろそろ帰るわ。じゃーな」
「うん、また明日ー」
はぁ。元希と仲直りできてよかった。
それにしても元希が隆也に電話するってどんな用事だったんだろ？
怒るくらいだから結構大事なことだったんだろうな。
まっ、あたしには関係ないしいっか。
それよりご飯食べよ。
▽▽▽
やっぱなみ可愛かったな。
つかなみの奴、高瀬の試合見に行くとか普通に言ってんじゃねぇよ。
まぁ今回は会場同じだからいいけど。
高瀬も絶対なみ狙ってるよな。
なみを好きな奴がいんのは分かってっけど、告白する勇気はねぇ。
今日も結局変なこと言って誤魔化しちまったし。
あー、俺の気持ち言える日はくんのかよ。
今度の試合でいいとこ見せて、なみが俺に惚れてくれりゃわけねぇんだけどな。
しょうがねぇ、全力投球するか。
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