「準太ー」
「なに?」
俺の隣の席のジェニファーが話し掛けてきた
「あたしと野球どっちが大事?」
「は?」
一瞬理解できなかった。
多分俺は間抜けな顔をしてたんだろう
でも仕方ない、ジェニファーの発言がおかしいんだ。
別に俺らは付き合ってるわけではない
だから、そんなこと聞かれる筋合いはない、はずだ。
付き合ってるわけではないけど、俺はジェニファーが好きなわけで。
そんなこと言われたら期待すんだろ。
「準太ー今の嘘だから、そんな黙んないでよー。今の忘れて?」
「むり」
「え、」
「だって俺、野球とお前だったらどっちも大事だし」
俺がそう言えば、固まるジェニファー。
さっきの俺はこんな感じだったのか。
形勢逆転
(‥‥‥‥‥‥自惚れちゃうよ?)
(自惚れろよ。ってか先にお前が言っ
てきたんだろ)
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