「「田島ー、誕生日おめでとー!」」
「おー。ありがとな」
阿「誕生日の日に試合なのか」
「そうなんだよなぁ」


そう、今日は俺の誕生日だ。
偶然にも試合が入って、嬉しいけど好きな奴に祝ってもらうのは出来なくなりそうだ。


栄「田島誕生日のわりには元気ないね」
泉「珍しいな」


やっぱり泉と栄口は鋭いな。
寧ろ泉とかわかってそうだけどな。


「俺さー、誕生日を好きな奴に祝ってもらいたかったんだよなー」
水「え、田島の好きな奴って誰!?」
泉「山田だよな」


みんなへぇとか言ってるけど言ってなかったっけ?
まぁ今のでもし山田好きだったやつも諦めるだろ。


花「明日祝ってもらえばよくね?」
「そのつもりだけどさぁ」
阿「今日の試合には支障だすなよ」
「分かってるよ」


モモカンの集合の声で話を中断して集まる。
よし、1回山田のことは忘れっぞ!



▽▽▽



いつもよりテンションは上がらなかったけど、ホームランも打ったり好調だった。


モ「お疲れ様ー!1回学校戻ってミーティングするよ」
「「はいっ!」」


学校に戻って用具を部室にしまってからミーティングをする。
いつもと違ってあんまり集中できなかった。


「はいっ、じゃあ今日の反省を次の試合に生かすよ!それじゃ今日は帰ってしっかり疲れを取ってね」
「「はいっ!あざっした!」」
水「あー、終わった!」
栄「田島のお祝いは明日だよな?」
「おぅ、今日は家でやるんだ。ありがとな。じゃ、また明日」
「「じゃーな」」



コンビニに行くみんなと別れて1人で帰る。
帰ったらご馳走だな!
まぁほんとは山田に祝ってもらいてーけど。


こうやって1人で帰ってる俺を後ろから「田島ー!」って呼びながら走ってきて、「誕生日おめでとっ。プレゼントは用意してないんだけど‥‥」「じゃあ代わりに付き合ってよ」とか俺が半分本気半分冗談で言ったら山田が1回赤くなって‥‥‥


「‥‥いいよ」
「なんてなっ!」
「は?田島最悪!」
「いでっ!え?」


俺が妄想の世界にイってたら、誰かに頭を叩かれた。


「さっきの冗談だったの!?」
「は!?何で山田いんの!?」


確かに目の前には山田がいる。
一応現実みたいだ。


「え?どっから現実?」
「はぁ?どっからも何もあたしが後ろから田島のこと呼んだじゃん!」
「始めっからじゃん!」


俺が妄想だと思ってたのは現実だったらしい。

え?ってことは‥‥?


「山田俺の告白オッケーしてくれたよな!?」
「えっ、いや‥‥うん。でっ、でも田島がなんちゃってとか言うから!」
「あれ嘘だからな!俺本当に山田のこと好きだぜ!」


赤くなって俯く山田がすっげぇ可愛い。
でも俺山田と両想いなんだよな!?


「あたしだって田島のこと‥‥好き、だもん」
「やっべ、山田可愛すぎ!」
「うわっ」


ぎゅっと山田を抱き締める。
今日は今までの誕生日の中で1番いい日になるな!




特別な日を君と



田島おめでとーう!
大好きだー!
愛大きすぎて長くなってもうた←






 




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