目が覚めれば知らない部屋。
自由の利かない両手。
繋がれた首輪。
「え?」
「起きんのおせぇよ」
見知らぬ環境に、聞き慣れた声。
「はる、な?ここどこ?何で首輪されてんのあたし?この両手首のも外してよ」
「先ず、ここは俺んちな。んで、首輪はお前が逃げねぇように、手首のはお前が抵抗しねぇように着けたから、外すわけにはいかねぇな」
わけわかんない。
何で榛名はそんな冷静に話してるの?
あたしが逃げないようにって何?
抵抗しないようにって何?
「そりゃ混乱するよな。まぁ分かりやすく言ってやると、お前は俺に拉致られて監禁されるってこと」
「何言ってんの榛名?早く外してよ!拉致とか監禁とか犯罪なんだよ?今なら通報もしないから!」
逃げたくても、手枷がベッドに繋がれていてベッドから降りることも出来ない。
それに首輪の鎖は榛名の手の中。
「確かに俺犯罪者だな。でもお前が逃げ出さない限り見つかることはねぇよ。残念だったな」
「っ!何で!?何でこんなことするの?あたしを殺すの?」
目の前の榛名が怖い。
武蔵野第一高校の野球部のエースの榛名じゃない。
こんな榛名見たことない。
あたしどうなるの?
「殺す?そんなことしねぇ。せっかく俺のもんになったんだからよ。俺はお前を愛してんだ。なのにお前は‥‥!だからもうこうするしかねぇと思った。お前が悪ぃんだよ」
どんどん迫ってくる榛名。
それでも逃げることは出来ず、僅かに後退りするだけ。
「やめてっ!あたしには準太がいるの!あたしは準太の「うるせぇ!そいつの名前を呼ぶんじゃねぇよ」
鎖を引っ張られて、意思とは裏腹に榛名に引き寄せられる体。
「お前はもう逃げらんねぇんだよ。心配すんな、これから俺が愛してやっから」
否定の言葉さえ榛名の唇に飲み込まれた。
絶望の扉を開く
榛名です狂愛です
自分の才能の乏しさを改めて実感
榛名にならこれぐらいされてもいいかな
準太と榛名の組み合わせ好きだっ
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