「あっ、だめ、そんな奥っ」



頼むからそんな声出すんじゃねぇ!
今俺は、夏の天敵である宿題を必死に終わらせてる。
その横でさっきまで真面目に宿題をしていたジェニファーがゲームをしている。
どうやら宿題は全部終わったらしい。
まぁ、俺だってただ黙ってゲームをしてるなら構わねぇ。
けど、うるさすぎるんだこいつは!
しかも言ってることがなんかもう誘ってるようにしか聞こえねぇ。
俺だって健全な高校生なんだ。


「やっ、激しすぎ!」

おま、そんなこと言うんじゃねぇ!
何だ?お前がやってんのはエロゲーか?


「ジェニファーうるせぇ、もうちょい静かにしろ」
「あ、ごめん元希!静かにするね」
「おぅ」

別に聞いてるのも悪くねぇけど、宿題に集中できねぇし、我慢できなくなりそうだしな。
ジェニファーだって俺が終わんの待っててくれてんだ、さっさと終わらせてやんねぇと。


それからはジェニファーも黙ってて、俺も集中して出来た。

でもそれも長くは続かなかった。

ゲームが白熱してきたのか、我慢出来なくなったらしいジェニファーの小さい声が聞こえてくる。
ジェニファーは俺に気を遣ってるんだろうけど、逆にさっきよりエロく聞こえてしょうがない。

宿題ももう少しだし、これはもう据え膳だよな。
うん、俺は悪くねぇな。
悪いのはあんな声を出すジェニファーだ。






(元希の変態!)
(ゲームしながらあんな声出すジェニファーが悪いんだろ?)
(だからって襲うな!)
(それは無理だな)




榛名は理性との闘いに敗北。
そりゃ、健全な高校生ですからね。





 




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