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グリーンは過保護だ。女なんだから寒いのは身体に悪いとか言って僕をシロガネ山から下ろそうとするし、女なんだからあまり露出するなっていうし、知らない男にはついていくなよって言ったり、まあ他にも色々と僕に言うんだけれどとにかくグリーンは過保護だ。だからグリーンに言ってみた。過保護すぎないかって。
「は?過保護なんかじゃねーし。普通の、当たり前のこと言ってるだけだぜ?」
「…いや、でも僕もスカートくらいは穿いてみたいよ」
「だめ。絶対だめ!お前ただでさえモテんだからだめに決まってんだろ」
そう言ってグリーンは僕にマフラーを巻いた。暖かい。ありがと、って言うとグリーンは嬉しそうにどういたしましてって言った。あれ、そういえば僕、グリーン以外の男の子と話したことあまりないかも。そう言うとグリーンはにっこり笑って当たり前だって言った。
「どうして当たり前なの?」
「俺が近付けないようにしてるからな」
「え、何で?」
「お前、将来は俺の嫁だから」
僕は顔が赤くなるのを感じた。あつ、い。だから僕もお返しに言った。
「他の男の子なんて興味ないから安心してよ」
今度はグリーンの顔が赤くなった。それから理由が分かったら男に近付くなよって笑う。もの凄い過保護にも意味があったみたいです。

大切なんだって


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