想いとは裏腹に
女々しいボクが好きって、君に言われた。
女々しさに惹かれるとか正直ショック。そもそも女々しいって意味解ってるのかな?柔弱とか未練がましいとか…。
前者は当てはまらない、後者は…って、そんな事は今はいい。ボクは男なんだから!と叫びたくなる。
でも、ボクを見る彼女の瞳、ボクを求める彼女の行動…それはボクを雄として認識している。雄の部分に惹かれ、興奮し、雌と化した彼女がボクの下で喘ぐ。
「堪んないよね…」
「ん、ぁ……ヤマト、何か言った…?」
「いや、何も…名前」
「ん、ふ…んん」
名前の膣に浅く挿入した自身。ゆるゆると腰を動かしながら唇を重ねた。ねっとりと粘液を絡め合わせたキス、それはまるで蜂蜜のように甘くていつまでも吸い付いていたい。わざとらしくリップ音を鳴らして離れると頬を紅く染めた君と視線がぶつかる。
可愛い。
ボクの女々しい部分を好んでくれている、それは裏を返せばどんなボクの部分でさえ受け入れ愛してくれているということ。
でもね、男なら惚れた人にはかっこいいって言われたいんだよ。
「名前…名前、好きだよ…」
「ひゃぁ…ん、わ、私も…好きぃ」
「ふふ、可愛い…な、ほんとに」
女々しいと言わないでと言えば、きっと彼女は言わなくなるだろう。それを伝えない理由は…ボクを可愛いと言う時の柔らかい名前の顔がとっても好きだから。
だからせめて…行為の時だけは見栄を張らせてもらうよ。
「今日は…いっぱい可愛い声で鳴いてね?」
fin
***
復活記念に愛を込めて!
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