去年の冬に発売されて家に届いてからプレイできていなかった、「MUSICUS!」というゲームをやっとフルコンプいたしました。
他にも古いゲームをプレイできずに放ったらかしてしまっているのですが、このゲームだけは敬愛するシナリオライター様が関わっているものなのでどうしてもこの自粛期間に取り急ぎやりたくて。

これ自体は主人公たちが色々あってバンドを組むお話なんですけど、作曲をしたりもする主人公なので、音楽に限らず創作することを趣味でもなんでもやったことのある方ならとても陥りがちな思考を表したモノローグがぐさぐさと抉ってきます。特にバッドエンド本当は違うらしいけど便宜上そう言っておきますになるとそれが悪い意味で共感出来すぎました。
ちょっとしばらく引きずってしまいそうです‥だがそれがいい。こういう首を真綿で絞め続けるみたいなバッドエンドが書けるようになりたいものです。

キャラの中で好きなのはめぐるちゃんですね。えろくてふわふわしたオネーサン。
あとプレイした人は多分みんな大好き花井是清。メインヒロイン（？）は花井是清だと断言してもいいくらい。
彼もバンドマンで、音楽なんてのはまやかしだ、ミュージシャンのやってることなんかクソだとか、卑屈な印象を受ける台詞が多いです。
あと、全編通して「音楽」を他の創作物に置き換えてみても通じるような言葉があるなあっていう印象です。

体験版でやれる範囲に出てくる台詞だとこのへんとか。以下引用
「本当に音楽が純粋に人の心を揺り動かすことなんかあるのだろうか？…（中略）…ステージの演出とか、有名なアーティストが目の前で歌ってるとか、みんなが褒めてるとか、曲がヒットしてるとか、そういういろんな情報のせいでなんとなくいい曲のような気がして涙を流していただけで、音楽の力で泣いていたわけじゃないのかもしれないって」
引用おわり。
結局本編で行き着く結論は「それがなんだって言うんだろうね？」で終わるのですけども。
いいじゃんそれで。そのほうが楽しいし人生豊かに生きられるじゃん、って思い知らされることがこれまでに何度もわたし自身あったのですとんと胸に落ちました。

まあなにが言いたいかと言うと、このゲーム楽しいし新品エロゲーの市場相場の半額ぐらいで買えるしエロなし版もあるからやりましょ語りましょう！！ってことでした。
音楽を含む諸々の創作物の力とか信じても信じてなくても騙されてみましょ。

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