かたらの誕生日から三日後。
銀時の風邪も治り、その風邪菌をもらったはずのかたらは至って元気だった。

本日、十月十日は銀時の誕生日。
四人での行動予定は、午後お八つ時に甘味処へ現地集合とのこと。誕生日くらいゆっくりと、思う存分朝寝坊させてやろうと配慮したのは高杉の案だった。

いつものように早朝目覚めたかたらは、いつものように朝の家事をこなし、いつものように銀時を起こす…訳にはいかなかったので、医学書片手に自分の部屋に戻った。
着物が皺になるのは嫌なので一応、寝間着の浴衣に着替えてから布団にもぐり込む。
朝方は寒いから読書をするなら布団の中が一番だ。隣の布団では銀時がよだれを垂らしながら気持ちよさそうに眠っている。声をかけなければきっといつまでも寝ているだろう。

朝日が障子を透けて少しずつ部屋が明るくなっていく。陽射しが強くなれば気温も上がり、布団の温かさも相まってかたらはうとうと眠りに誘われてしまった。



もぞもぞと、何かが体に触れる感触がして再び目を覚ませば、すぐ傍に銀時の顔があった。かたらは寝惚け眼でふわりと微笑む。

「銀にぃ…誕生日おめでと…」

返事はなく、ぎゅうっと抱きしめられた。銀時の体温が心地良くてどこか熱っぽい。かたらはその胸元に頬を寄せた。

「…今すぐ欲しいモンがあんだけどよ…もらってもいいか?」
「今…欲しいの?」
「……できれば」
「もうっ仕方ないなぁ。ちょっと待って、今あげるからね…」

かたらは何やら自分の浴衣の懐を探り出した。

「ちょ、ナニしてんの…かたら?」
「え?何って誕生日の贈り物を出そうかと…だって銀兄、今すぐ欲しいって言ったでしょ?」
「………イヤ、それも欲しいけどそれじゃなくて」
「あれ?おかしいなぁ、確かにここに入れたのに…どこいっちゃったんだろ…」

話も聞かず今度は布団の中を探ろうとするので、銀時はかたらの上に覆いかぶさった。

「かたら。俺が今欲しいのは……」

銀時の唇が、ほんのり赤く甘そうに艶めいているかたらの唇にそっと重なる。
それは二、三秒で離れた。

「ぎ、銀に…」

かたらの表情がふっと変わった。これは男を求める女の性。たった数秒で喜びに蕩けるほど感じたのか、その瞳はもっと欲しいと強請っている。

「お前さぁ、挑発しすぎなんだよ…俺の理性にも限界ってモンがあんだよ?わかるか?」
「そのくらい…わかるよ。だって…わたしだって銀兄と同じ気持ちだから…っ」
「同じ気持ちってナニ?何ですかぁー?」
「えっ、と………?」

答えられないかたらを虐げるように銀時は黒い笑みを浮かべた。

「なぁ、お前もさ、ムラムラすることあんだろ?」
「あ、え……ムラムラ?」
「俺に欲情することがあるだろって訊いてんだ」
「よ……欲情…」
「お前はあんま意識してねぇみてーだが、たまにお前の本能的な気持ちが顔に出てんだよ。ベタベタくっついてると、うっとりエロい顔してんだって。…それって欲情してんじゃねーの?」
「う…してる…よ」

かたらは恥ずかしながら正直に認めた。銀時はニヤリと口角を吊り上げる。

「ふーん。かたらは俺にムラムラ欲情してるんだぁー?」
「だ、だって銀兄だってそうでしょ…?」
「俺が何だってぇ?」

いつも挑発されてばかりなので、そのお返しに虐め倒そうとする銀時。
しかし、それが自分の首を絞めている。もとい自分のたがを緩めてしまうことになると、わかっていなかった。

「ぎ、銀兄だって…わたしにムラムラしてっ…欲情してるでしょっ?」

頬を赤らめて涙目で訴えるかたらの破壊力に銀時はあっけなく落ちた。

「!んむぅ…っ」

次の瞬間には、かたらは息を吸い込む暇もないまま唇を奪われていた。
口付けは熱を伴って次第に濃厚になっていく。銀時の舌先がねっとりとかたらの口内に侵入して歯列をなぞる。

「…ん…っ」
「舌出せよ」

かすれた吐息で命令すると、かたらはおずおずと舌先を差し出してきた。銀時はそれに吸いついて舌を絡ませ弄び、思う存分かたらの口腔内を蹂躙する。

「はぁ…っ」
「…今日は俺の誕生日だし…俺の好きなようにさせてもらうぜ?かたら」

それはまた口付けから始まって、互いに高まる鼓動、呼吸も浅く速くなっていく。
銀時はかたらの浴衣の帯を解いて胸元をまさぐり、太股に自分の足を割り入れた。

「やぁっ…銀にぃ、ふあ…っ」

まだまだ小振りな胸の蕾に吸いつけば、かたらが小さく震えた。その蕾を舐め回し吸って感触を楽しめば、喘ぎ声が聞こえてくる。

「気持ちいいか?…俺はお前の鳴く声だけでイッちまいそうだ…」

銀時の手はかたらの下腹部へと伸びる。恥丘を下りて布上から割れ目を指でなぞると、そこは微かに湿っていた。
舌先で胸に愛撫を続けながら、指先は秘部にやさしく刺激を与える。既にかたらの吐息は乱れ、未成熟であるはずの子宮ですら快感に疼いているようだ。

「はぁっ…あ、あぁ…っ」

銀時はかたらの下着を取り払うと、秘部が見えるように体勢を整えた。
初めてそこを見たときは部屋が薄暗くてよく見えなかったが、今は違う。障子からの陽射しが濡れ光るそこを鮮明に照らしてくれる。

「おら、もっと足開け」
「や…っ、はずかしいっ…」
「何を今更。…つーか相変わらずまだ毛が生えてねーのな」

ふうっと息を吹きかける。

「あぅ…っ…だって、わたし…まだ子供だもん…」

多分、かたらの成長は他と比べると遅いのかもしれない。十三にしては身長も思った程伸びないし、体付きもまだメリハリが出ていない。
それでも、秘部を左右に開けばつやつやとした愛液が滴る。

「そーだな、お子様だお前は。…でもお子様の癖になーにコレ?こんなに濡らして、やらしい子…」
「ううぅ…銀にぃのせいでしょ…っ」
「ああそっか、俺のせいでムラムラしたんだよなー」
「ちがっ……あっ!」

急に、指ではない何かが秘部に触れたのでかたらは驚く。それはぐぐっと膣の入り口に押しつけられた。

「悪ィな…俺もうガマンできねーんだわ…」
「え…それって……」

自分のそこにあてがわれているのは銀時の怒張したモノだとかたらは理解した。

「あ、見ねぇほうがいいぞ。男性器なんて見た目いいモンじゃねーからな」
「でも…」
「いいから俺だけ見てろよ…」

銀時はかたらに覆いかぶさって腰を沈める。かたらはこれから初めて体験するだろう痛みを想像して、ぎゅっと目を瞑った。


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