まず、人が死ぬ。
すると魂は輪廻転生する。
魂の行く先は未来だけではなく、時間軸を無視して過去にも飛んでいく。
そうして過去の人に生まれ変わる。
輪廻転生する前の存在をAさん、生まれ変わった存在をA'さんとする。
A'さんの生まれる時期が「Aさんが生まれる十年前」になったとしたら。
Aさんより十歳年上の、「Aさんの生まれ変わり」が存在する事になる。
AさんとA'さんの生きている時間軸が被り、同一の魂を持った存在が複数存在する事になる。
つまり「自分が複数人いる」といっても過言ではない。
もちろん生まれ変わりには前世の記憶などないだろうし、自分が誰に生まれ変わるかなど分からないだろう。
案外、自分の横を通り過ぎていった見ず知らずの誰かが、自分の来世だったり前世だったりするのかもしれない。
なんて事を考えていました。
全部空想です。