最近、朝が急に寒くなった。昼の少し涼しいような風と、夏の気配をなくしたあたたかなひだまりはとても気持ちがよくて、「あー、天気よくて寝そう…」なんて言ったら「お前はいつもやんか」と白石に笑われた。

 季節の変わり目である。
 夏にバイバイ。ほら、秋はもうすぐそこに。






「ねぇ、すごくどうでもいいこと聞いていい?」
「ん?」
「授業中思ったんだけどさー」
「おぉ」
「秋とかって案外、妖精さんが運んでくるのかもね」
「…ふふっ、なんやお前らしゅうない」
「うるせっ」
「しかも聞いてへんし」
「聞いたし、かもね?って語尾上がったし」
「上がってへんかったし。かもね〜って下がってたで」
「こまけー」
「白石ー、柚ー。なにしとん、早よせんと置いてくで!」
「あああー!待って!行く!」
「ほらちゃんとチャリの鍵持って」
「うん」
「今日も夕方は寒いなぁ」
「白石のせいでだいぶ足踏みくらったしね」
「俺のせいちゃうやろ!」
「足踏みくらうって言うんか?日本語で」
「知らん。テキトー」
「さー、はよ帰らんと暗くなるわ」
「じゃあ今日は白石のおごりでコンビニおでんー!」
「じゃあの意味が分からん」
「話聞いとった?」
「いいじゃんたまには!コンビニのおでんが美味しい季節です!」
「俺、大根と牛スジー!」
「切り替え早っ!何があったん!?」
「私、厚揚げと大根ー!」
「お、俺白滝ー!!」
「「おでんの王道は大根だろjk」」



ーーーー
ひさびさ。
安定の低クオリティー(笑)


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -