「わー!雪雪!雪積もってる!」
「せやな。屋内練習やったから気づかんかったけど、結構積もったみたいやな」
「萩ノ介、何センチだ?」
「こ、今年最高記録の65センチだ!」
「ひゃっほーう!!この後雪だるま作ろうよジロちゃん!!」
「どっちが大きいの作れるか勝負だC!」
「あーずっりぃ!俺もやるー!」
「やったー!」
「っきゃああああ!」
「うおおおおお!」
「お前らうるせぇんだよ!普通に着替え出来ねぇのか!!」
「何だよ、跡部は雪嬉しくないの?」
「ッハ、雪が降ったくらいではしゃぐガキはてめーらくらいだろ」
「なぁなぁ、この後一戦交えねぇ?」
「お、宍戸やるつもり?返り討ちにしてやんよ」
「臨むところだぜ、柚」
「宍戸さんがやるんだったら俺も」
「俺もやってやんぜ!」
「…一応聞いてやるが、何をやるんだ?」
「えー、跡部雪に興味ないんじゃないのぉー?」
「っせぇ!聞いてやるだけだ黙って言え!」
「跡部、黙って言えって矛盾してるぞ」
「ぷはっ」
「あはははっ」
「うるせぇ!!」
「雪合戦だよ雪合戦。じゃあこれから雪合戦やる人この指とまれー!」
「はーい」
「俺もだC!」
「日吉は?」
「下剋上ですから。やります」
「若干意味分からんな。俺もやるで」
「樺地は?」
「ウス…」
「よし、じゃあ跡部以外のみんなでやろうぜ!」
「よーし!」
「なんか俺もうわっくわくだC!」
「手袋どこやったっけー?」
「っ、ちょっと待て!!やらねぇとは誰も言ってねぇんだよ!」
バシッ


「……」
「……半泣きやな」
「……うん、苛めすぎた。跡部ごめんね」
「ところで雪合戦って何だ?」
「「…え」」





「くっ、雪合戦がこんなにも過酷なものだったとは!敵に見つかるか否か、この緊張感なかなかだぜ」
「部長、よそ見してる暇はないですよ。下剋上です」
「ッハ、甘いな日吉!」
「跡部は囮なんだよおおお!!」
「なっ、柚さん!?…ふっ、お二人も甘いですね」
「飛んでミソー!」
「「ぎゃあああ」」
「くっ、俺はもうダメみてぇだ。靴と手袋に雪が入っちまった。長太郎、後は頼んだぞ!」
「宍戸さああんん!!」



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ヤマなしオチなし。跡部ごめん。
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