「じゃあ私にどうしてほしいのよ」
「いや別に、普通でいいわ。普通に生きて、普通に死んでくれ」
「好きな人に死んでくれっていったよこの人」
階段のところで言い争っている私たちを見て、通りかかった担任が「ヒューヒュー!熱いねー」とニヤニヤしながら通りすぎていった。
古い、いろいろと古い。そして熱くなんかない。強いて言うなら、状況が理解できなくて私の頭がショート寸前だ。
「あぁ、もういいや。わかった。ありがとう」
「ほなな」
白い髪を風になびかせて、片手をあげながら颯爽と去っていった白石くん。一体私はどうすればいいのでしょう。
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