「ねぇねぇ、謙也」
「……」
「けーんや」
「……」
「謙ちゃんやい」
「……」
「何か怒ってる?」
「……」
「ねぇ怒ってる?怒ってるの?」
「…怒ってへんもん」
「またまたーそんなこと言っちゃって本当は怒ってるんでしょ。いい加減素直になりなよ、自分をさらけ出しちゃいなよ」
「……」
「怒ってる?怒ってるのかい謙也くん」
「るせぇぇえ!!怒るに決まってるやろ!!」
「なんで?」
「無自覚か!!その顔ごっつ腹立つ!お前授業中にちまちまケシカス投げてきたやろが!おかげで俺のスピーディちゃん似の消しゴムがケシカスまみれになってん!」
「ナイスコントロールわたし」
「くっそ、何やねんコイツ!!」
「あ、ポッキーあるよ食べる?」
「食う」

ポリポリポリポリ


「………」
「………」
「明日の体育何だっけ」
「サッカーやろ」
「ごめん」
「おん」



――――
これがスランプなのか…!?


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -