明日にはない今日という日 02
「メネ!元気にしてる?」
「クポ!ツカサだクポー!今日はどうしたんだクポ?」
「実はね………」
これまでの経緯を話して、いい案がないかメネの意見も訊いてみた。
メネは悩みつつも一生懸命に考えてくれる。
すると誰かが私の肩をトントンと叩いた。
「あ、チョコ。久しぶり!相変わらず可愛いのね!」
「クエッ!」
久しぶりに見るチョコは凛々しく成長しているように見える。
きっとジタンが合間を縫ってチョコグラフを探しているに違いない。
「クポォ〜………みんなが喜ぶかはわからないクポ。でもチョコと一緒に世界を回ってみるといいかもクポ!」
「クエエエ!!」
行こう!と言っているかのようにチョコがすり寄ってきた。
金色の体を撫でてあげれば、気持ち良さそうに体を震わせる。
「………あれ?チョコって海はもう渡れるの?」
「さすがツカサクポ!でも桃源郷はまだなんだクポ………」
悲しそうにメネが俯く。
これから大陸を渡るなら世界中のチョコグラフも掘ってきた方がいいだろう。
まだ堀当ててないチョコグラフをみんなで確認し、チョコに乗って森を出た。
「何かあればいつでも森に来るクポ!チョコ、ツカサを頼んだクポ!!」
「クエッ!」
(私にチョコを頼むんじゃなくて、チョコに私を頼むのか………)