「人面犬」

【詳細】

大別して以下の2種類ある。

・深夜の高速道路で、車に時速100キロメートルのスピードで追いすがり、追い抜かれた車は事故を起こす。

・繁華街でゴミ箱を漁っており、店員や通行人が声を掛けると、「ほっといてくれ」と言い返して立ち去る。


セリフは「勝手だろ」「うるせえ」「なんだ、人間か」などの捨て台詞を言った、カップルに対して下品な言葉を吐いたなどもある。

遺伝子操作による生物兵器とも言われた。





【由来】

・ジャーナリストが、自身がポップティーン誌編集部と結託して、読者投稿にあった人面犬の話に創作を加えて誌上で広めたのがブームの発祥であると、クイック・ジャパン創刊準備号のレポートに記述。

・俳優の的場浩司は、仲間内の野良犬をネタにした冗談を、知人のDJが放送で取り上げた結果、全国にひろがったのだ、とダウンタウンDXで主張。

・爆笑問題の田中裕二は、ラジオ番組爆笑問題カーボーイにおいて、同番組の放送作家が以前結成していたお笑いコンビの相方が発端だと発言。 小学生の「噂伝播」のネットワークの検証を目的として、放課後の小学生らに「研究所から人間の顔を持った犬が逃げたんだが、見なかったか?」と白衣姿で尋ねまわったところ、1年後にはこの噂が大流行した、というもの。

・東京のある大学の都市伝説系サークルが噂の拡がり方を調べるケーススタディとして意図的に流し、作り物のポスターや、子供に尋ねるなどの行為で噂を広めたマッチポンプであるというもの。(当事者の話による)

などがあるが真偽は不明。





【伝承】

人間の顔を持つ犬の民間伝承は、少なくとも江戸時代から存在する。
江戸時代の文人・石塚豊芥子の著書『街談文々集要』によれば、文化7年(1810年)6月8日に江戸の田戸町で、ある牝犬の産んだ子犬の1匹が人間そっくりの顔であったという。

当時、「梅毒患者は牝犬と性交すると治癒する」との迷信があり、その結果、産まれたのがこの人面犬だと噂された。

同じく江戸時代の文人にして水戸藩士の加藤曳尾庵の著書『我衣』によれば、文政2年(1819年)4月29日、日本橋近郊で産まれた子犬が人面といわれ、江戸中の評判となって見物人がつめかけた。曳尾庵が見物人から聞いた話によれば、猿のような顔つきだったという。また瓦版によれば前足が人間の足だったという。





【その他】

1989年から1990年にかけて、主に小中学生の間でマスメディアを介して広まった。

ブラジルにはロビスオーメンという狼男の伝説が有る。ロビスオーメンは男の顔をした狼で、十字路の影に潜み、それに噛まれた人間もロビスオーメンになってしまう、という。

メキシコ西部コリマ州などの遺跡からは、人間の面をつけた犬を象った中空な土製品(土偶というより象形土器に近い)が出土している。

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