210 名前:コピペ 投稿日:02/11/14 16:15
一年程前、母は早朝のお散歩の時に交通事故を目撃しました。
ワゴン車とバイクがぶつかり、バイクの人はすぐに動かなくなったそうで
その時、「かなり悪いのでは・・?」と思ったそうです。
他に目撃者らしき人はいなかったので、「ここににいなければ」と思いながらも
母はショックで気分が悪くなってしまい、よろよろしながら帰宅してしまいました。
その日は一日気分がすぐれず、ゴロゴロしていたそうなのですが
しばらくウトウトしていたら、枕もとに頭がパックリ割れた女性が立ったのだそうです。
血まみれの顔で・・・。
その時点では、母にはバイクに乗ってた人が女性なのか、男性なのか
どこを怪我したのか、亡くなったのかすら分かっていなかったのです。
「あぁ、あの人亡くなったんだろうか・・・?」
と憂鬱になりながらも、ものすごい形相だったのが怖くてたまらなかったと言います。
その後、気を取り直して夕方お風呂に入ろうと風呂場のドアを開けた途端
そこに、またいる・・・。同じ女性が、同じ様子で。
「ひっ」
と息をのんだら消えていきました。
「なんで、私のところに出てくるのよ」
と不可解な気持ちでその日は終りました。
次の日、新聞の地方版にその事故のことが載りました。
その時、母は彼女が自分の所へ来た理由がわかったそうです。
記事には「女性は頭を強く打って死亡。どちらかが信号を見間違えたとして警察は捜査している」
(続く)
211 名前:コピペ 投稿日:02/11/14 16:15
(続き)
どちらかが、ではないのです。
母はワゴン車が無視したのを知っていたのです。
「証言してください。私は悪くない」
そう訴えていたに違いない・・・と思った母は警察に電話しました。
案の定、ワゴン車の運転手はシラを切っていたのだとか。
その後もシラを切りとおせると思ったのか、とうとう裁判にまでなってしまい母は憂鬱でした。
もともと人前で話すのが苦手なのにましてや裁判です。
ところが、裁判の三日前くらいから
「いやだ、いやだ」
と言わなくなったので、どうしたのかと聞いてみると、
「昨日あの女の人に『あなたのために証言するのだから力を貸して』と
声を出して頼んでみたら、綺麗な姿で夢に出てきてにっこり笑っていたのよ。
それから何だか上手くいくような気がしてイヤじゃなくなったの。不思議でしょ」
母いわく、彼女が付いててくれてる感じがするとか。
もちろん堂々と証言してきました。
私も傍聴したのですが、いつものあがり性の母ではありませんでした。
まもなく結審します。
ドライバーの皆さん、気をつけてくださいね。
死んだ被害者は自分で証人を導いてきます・・・
おわり
← →
他の怖い話 怖い話Top