(委員会ってこんなに活動するものなのか?)


特にこの学校の風紀委員会と保健委員会は働き者だ。まぁそんなこんなでこうも毎回委員の集まりなどに召集されると、あーあ入るんじゃなかった。と思うこともある。

今週の反省は、と当番だった奴から発言していく。
どうせ遅刻が多いとか減点制度が厳しいと生徒から文句が多いとか山南先生の逆光する眼鏡をどうにかしろとかまったくもってくだらない……ごほん、いつも通りのことばかりあがるのだろう。
で、暇。さっさと帰って千鶴とぷよぷよしたい。最近やっとフィーバーを体験した千鶴はやろうやろう!と催促してくる。ほとんど俺が勝つのだがそれでも何度も挑戦してくる負けず嫌い。流石俺の妹。


「遅刻といえば、沖田先輩がよくしてるよね」
「ああ〜そうだね」


うざいの代名詞"沖田"の名前が聴こえバキリと鈍い音を立て風紀委員会のファイルに縦に亀裂が入る。
……折角、せっかく!人が我が家自慢癒しの妹で脳内を占めていたっていうのにどこまでも邪魔をしやがる沖田このやろう。

そこでこの配られたご丁寧に箇条書できる未だ白紙の紙に「第六回沖田抹消抹殺計画〜学校でできる編〜」を書いていこう。あ、やべっ、テンションあがってきたかもしれない。
割れたファイルは見なかったことにしよう。よし、と意気込み自然に動き出す手に思わずにやり。これ実践できるんじゃないか?俺って天才かもしれない。
自画自賛しつつ書いていけば半分埋まった。他には、と一旦腕を組んで考えることにした。


「では来週の目標は、」


隣の席に座っていた斎藤が立ち上がりまとめていく。ああ、やっと終わる帰れる千鶴とぷよぷよができる!さぁ締めろ斎藤。まとめはお前の十八番だろ。
さっさと帰る準備をしながら件のプリントを仕舞おうとした。

が、なかった。


「メリーさんからの電話をつくってかけてビビらせる……」


どんな目標だよ…っていうかそれは、それはっ!
一同がぽかんとなっているが、読んだ斎藤本人が一番動揺していた。


「………南雲、」
「なんだよ」
「これじゃあただの悪戯だ」
「か、んけいないだろ!」
「それに、総司はホラー系は大概平気だ」
「え、」
「あ、沖田先輩なら妹さんと帰ってましたよ」
「なに!」


ああ、くそっ。また失敗じゃないか。
結局来週の目標は"気持ち良い学校生活を送ろう"になった。当てつけがましいんだよ、斎藤。






2010/0615

葛城さんへ

殺人計画を練る薫さんが、ただの馬鹿になってしまってすみません。
すごく真剣で真面目な馬鹿ってかわいいかな、と。
企画参加ありがとうございました。

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