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タ イ ク ツ な 運 命 に
飽 き 飽 き し た の
知 ら な 台 詞 で
解 き 放 し て ね
▽
貴方が想う以上に
出逢った瞬間の輝きといったらないの
気恥ずかしくもなく言える
運命という言葉が煌めいて
私と踊っていたわ
貴方が
初めて運命という言葉を
発した瞬間に得た快楽
私達は自由でした
▽愛も遠く過ぎ去りし輝き
貴方がその人生を賭けた夢を追う姿
スポットライトの下で輝き
細い指先は華麗に鍵盤の上を踊る
手の届かない存在になると、
私には分かっていたわ
時は過ぎゆく
ロマンスグレーとなった貴方は
変わらずそこで輝き続けているのね
けれどもう
そこへ戻ることはないわ
サヨウナラを言えなかったあの日に
別れをそっと告げた
▽蝶の舞
心が浮遊する
貴方の傍を
残り香が貴方の心に触れたら
その余韻に導かれる蝶のように
私は貴方から離れられないわ
恋はいつでも甘い蜜の中
酔わされ、酔いしれ
溶けてゆく
▽片翼の人生
人目を気にせず
何をも気にせず
私達
片翼で呼吸困難なのだわ
力と目を失っても
生かされている
意味は何処にあるのかしら
きっと
私を
求めてるヒトがいる
きっと
私を。
▽輝ける粒子の中にある微笑みを
幸福は私自身が選ぶものであるし
青い鳥にはきっと分かるはずもないわ。
待っていたってはじまらないじゃない
何が好きなのかを、
何で落ち着くのかを、
何で喜ぶのかを、
一番知ってるのは自分自身のはずなのだし。
運んでくるのは、眩しいばかりの笑顔
そこには輝きの中に散りばめられた慈しみ
幸福はきっとね
光に導かれてやってくるの
だから笑っていて
キラキラと輝く太陽のように。
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