あなたと言えば。
思い出すのはお皿いっぱいに溢れるたこ焼きの山。
たった一日で僕の居場所を奪った君と、発端のたこ焼きが、僕は大嫌いです。だから、食べるのです。取り込むのです。そうしてあなたは居なくなり、あなたを取り込んだ僕はよりみんなに必要とされるのです。

あなたと言えば。
思い出すのはスパゲティ。朝も、昼も、夜も。何を食べればいいのか悩んだ時にいつも食べていた。だから、大好物だと思っていた。でも実際はそんな事の真偽すらわからなくて。わからないから、食べるのです。真実を知るために。居なくなったあなたを思い出すために。

あなたを食べることで
あなたになれると思うのは、
間違いですか?

(僕達は何もわからない)