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また、チャイムが鳴りだす。

鳴った瞬間、1人の女子が叫ぶ。



「お前らあぁぁぁっ!!
給食時間だあぁぁぁ!!」


女子でこのパターンって、誰だか分かりますよね?(笑)
まぁ、一応念のため教えておきますが…。
…不良リデルちゃん。
いつもこの時間になると、
今みたいに叫ぶのがお約束。


「リデルちゃん、また叫んでるね〜★」

「これだからあの子は…」


リデルのことを、あの子呼ばわりするラフィーナ。

今のまぐろとの会話が聞こえたせいか、
リデルはラフィーナのところへと接近。


「あの子って誰だぁ〜?」


ラフィーナは相当びびっている。
(他のみんなもびびっているが)

要するに、みんな以上にってこと。




「オイ、言えねぇのか?あぁ!?」


ラフィーナは、ますますびびっている。
それに比べてリデルは、ますますケンカ口調になっていく。


そんなくだらない争い声が聞こえたせいか、
アコール先生は、ニッコリと笑いながら生徒の様子を見ていた。


しかし、アコール先生の笑顔は、
笑いの笑顔じゃなくて、
怒りの笑顔だった。

年中無休で、笑顔が絶えないアコール先生。

そんな彼女がお送りするのは…。




びゅんっ!




お決まりの『チョーク投げ。』

チョークを投げた瞬間、
やっぱりニッコリと笑顔でこう言う。



「あらあら、ケンカはしないでくださいね」


もちろん、唇に人差し指を当てながら。

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