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ルルーは、また逃げているのだろうと
思っているらしい。

「紙に書いて、机に置いた方がいいかしらね…うふふっ」

それから再び、教室から出て行った。
そう、スキップしながら。



何も知らない、3年A組一同。
チャイムが鳴って、体育館から帰ってきたようだ。

「いやー、バスケ楽しかったなぁ〜」

「あれは接戦だったね…って、何?この紙」

りんごの机の上に、
紙が置いてあった。
その紙を読み始めた。

『3-Aの諸君!
さっき私が呼ばれたのは…
プロポーズされたのね。
相手はもう分かるでしょ?
校長よ、サタン校長。
とりあえず、幸せになりますわ!
結婚式、来なさいね。』


「…えぇぇぇぇぇっ!?」

「あの2人…結婚するの!?」

「どうりで仲がいいと思った」

「嘘でしょ!?」


…きっと大半の人が、
びっくりしているだろうな。
多分。

「理事長も…めでたいなぁ〜」

「幸せが欲しいよ〜」

「わけてほしいなぁ〜」

「リア充ハゲろ」

そんなことを言っているうちに、
サタンとルルーが
3年A組の教室の前の廊下を通りかかって…しかも、ハートを浮かべている。

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