もしも願い一つだけ叶うなら2



「羨む?何でだ?」


私は、心底理解できないという顔のロックオンを横目で見て
新しく使っていたピンクのクレヨンを床に置いた。

そして、真正面からロックオンを見て


「だって、ハロになったら
 ガンダムの整備だってしてあげられるし
 貴方と一緒に戦場に行けるわ」


と、本心をそのまま言った。


それを聞いたロックオンは

「は?なんだそりゃ。」

と言いながら私の頭をくしゃくしゃと撫でて


「リリィはそんな事しなくていいさ。
 此処で帰りを待っていてくれるだけで
 俺には充分だから」


と優しく笑った。


ロックオンにとっては
何を意味するか、なんて
きっとわからないだろうけど

私は、貴方が帰ってこない夢を見て
毎日怯えているより

貴方のそばで死にたいと
いつも願っているのよ



もしも願い一つだけかなうなら


(ハロになれば死ぬ時も一緒でしょ?)


2008.03.07
ロックオンと戦えるハロが羨ましい。



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