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千歳くん久しぶりに授業にでている

「珍しいなあ千歳くんが教室におるのん」
「日本史は好きやからね」
「そうなん?てゆうか席替えしたんやで。知ってた?」
「お前さんが隣ってのしか覚えとらん」
「そのあたしとまた隣やねんで。千歳係って言われてるんやから」
「何ねそれ?」
「どっか行った千歳くんを呼びに行く係」
「でもお前さん俺んとこまで来たこと無かよ?」
「見つける前にチャイムが鳴るんですぅー」
「まだまだ千歳係には程遠かってこつばい」
「そんなん…千歳くんとあたし知り合って何ヶ月やと思ってるん…」
「俺はいつも屋上におると」
「えっ屋上入れるん?」
「鍵なんてちょちょいっと動かしたらどうにでもなるばい」
「それ千歳くんやからできるんやで」
「あっはっは」
「てゆうか千歳くんにも好きな子ーぐらいおるやろ?勘違いされたら困るやんな?ごめんなあ、ただの隣の席の女が出しゃばって」
「そうやね。好きな子に誤解ばされたらたまらんたい」
「え、千歳くん好きな子おるん?」
「そりゃあ俺だって好きな子の一人や二人」
「だれとだれなん?」
「言葉のあやちゅうやつたい」
「じゃあ誰なんよ」
「姓」
「千歳くんっておもろいんやね」
「俺は本気たい」
「いやいや」
「だから姓がずっと俺係でええと思っとるんよ」
「ええ、いや、あの、千歳くん、今一応授業中」
「そぎゃんこと関係なか!」
「ええええ」
「姓がこの世でいちばんむぞらしか思うとる」
「ええ、ええええ」
「お前らそろそろ黙れ」




(千歳くんのせいで怒られたんやけど)(よかよか〜)

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