フユちゃん!

『……ふわぁ』


みんな、遅いなぁ。
いい加減眠いんだけど。
………帰ろっかな。←


「おーい!なまえ!」


あっ、やっと来た。
あれ?守だけ?


『まもるくん、ほかのひとはー?』

「きょう、これないって言ってたよ。なまえ、忘れたのかー?」


あぁ、そういえば言ってたかもしれない。


『じゃあ、二人でなにしてあそぼうか?』

「んー…………」


あ、悩んでる。悩んでる。
……ん?公園の前に誰かいる?

行ってみますか!
遠目から見てむっちゃ可愛いし!


タッ
『ねぇねぇ、どうしたの?』

びくっ
「えっ?あ、えっと、」


んん?私、この子見たことあるぞ?



「なまえ!考えてるときどっか行くなよー。………あれ?フユっぺじゃん。」


フユっぺ、だと……!
そりゃ、知ってるわ。
後の、守の彼女になるかもな子だもんね!


「マモルくん?」

「なまえ、しょうかいするな!同じクラスのフユっぺ!」

「おのふゆかです…っ。」ペコッ


っ! か わ い い !
やっぱり女の子いいよ!


『よろしくね。私、なまえ。』

「よろしくね!なまえちゃん。」


『フユちゃんも一緒にあそばない?』

「いいな!フユっぺ遊ぼうぜ!」

「え?いいの?」

『もっちろん。大歓迎だよ』

「ありがとうっ!」


かわいいー!やっぱり花があっていいねー!


「じゃぁ、サッカーやろうぜ!」

『なんで守はいっつもサッカーかなぁ……。私はいいとしても、女の子をサッカーに誘ったらダメでしょ。』

「えー……」

「わたしは、別にいいよ!」

「ほらなっ!いいって!」

『しょーがないなー。』

「じゃぁ、やろうぜ!」




-------------


「たっのしー!マモルくん、なまえちゃん!サッカー楽しいねっ!」

「俺も!やっぱり、サッカーは楽しいな!」

『私もー。疲れたけど楽しかったよ!』


やっぱりいいねー。
女の子と遊ぶの最高!←


「わっ……もうこんな時間だ。」

「あーホントだ!俺らも帰んないと!」

『そだねー』


もう、冬花ちゃんとお別れかぁ。ショック!
ま、また会えるよね!


「あのね、私、明日にはここから引っ越しちゃうの。だから、最後に一緒に遊べて楽しかったよ!」


なん、だ、と、!
じゃぁ、もうすぐなんだ……。
フユちゃんが【小野】から【久遠】になるの……。


「そういえば、学校でも言ってたよな……。離れてても、俺たち友達だからな!」

「!うん!」

『もちろん、私もだよ!』

「二人ともありがとう!またね!」タッ


『っ!まって!フユちゃん!』

「?なぁに?」

『なんか、辛いことが起こっても絶対私を忘れないでね。私はいつだってフユちゃんの味方だから!約束!』

「?……うん!わかった!約束!」

「?なに話してんだぁ?」

『守には秘密!フユちゃんまたね!』

「?まっ、いっか。フユっぺ、またな!」

「マモルくんもなまえちゃんもまたね!」


-----------------


「なぁ、結局最後なに話してたんだよー?」

『女の子同士の会話だから守には秘密!』

「ちぇっ。」




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