The wish that you must not pray for.


それから数年後。
お父さんがシーザーを庇って死んだあと、シーザーは波紋の修行を始めた。私は料理人として、リサリサ先生のもとに住む。
そこで、スージーQやロギンス先生、メッシーナ先生、それからジョジョにも逢った。

私ね、あそこでの生活がとっても幸せだった。


『ジョジョさ、私が一週間くらい部屋から出なかったの覚えてる?』
「?あ、ああ。」
『あのとき、私、知らない男に襲われたのよ』
「!」


知らない男、ではなかったかもしれない。
シーザーに恨みがある男。
私はソイツに襲われた。

身体の中に異物が入る感覚が忘れられなくて、何度も何度も死のうとした。
シーザーはそれを何度も何度も止めてくれた。


『も、やだ、おねが、死なせて、』
「……すまない」
『気持ちわるい、の、身体のなかから、でない、』
「……っ、」


いまだに男のが身体の中に埋まってる気がして、苦しくて苦しくて、

私は、願ってはいけないことを願ってしまった。


『ぁ、シーザー、シーザー、シーザーが取ってよ、』
「マリア…?」
『シーザーなら、取れるよね?お願い、私のなかの取って?ねえ、お願いお願いよ、』
「っ、」


シーザーが私の願いを断れるはずがないのよ。
だって、シーザーに恨みを持っていて、シーザーの女だと勘違いした男に私は襲われたんだから。

シーザーは私を抱いた。
抱いた、のよ。

 
back

「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -