「やあ!リリー・エヴァンスとお幸せに!」
「ホモかよ、気持ちわり…」
「目の保養だわ…!」
あの男が私を好きになっちゃった発言をして一週間。
何故か生徒全員に私とエヴァンスが付き合ってるという噂が立ってるんだが。
ちなみに「ホモ、気持ち悪い」発言をした馬鹿どもと「リリーと幸せになってね」発言をした男どもにはそれ相応の悪戯をしてやった。
「ジェームズ、今日も可愛らしいね」
『シリウス、それで次の発明はこの学校の地図にしようと思うんだけど、どうかな?』
「あ?いや、おまえ後ろ…」
『リーマスとピーターはどう思う?』
「僕はいいと思うよ」
「ジェ、ジェームズ、後ろでエヴァンスが…」
「ジェームズおはよう。」
『…ストーカーで訴えてもいいかい?』
「まだストーカーらしいことしてないのに?」
本当にどうしてこうなった。
私の記憶ではリリー・エヴァンスは真面目で優秀な生徒だったんだが。いや、優秀な生徒ではあるんだが、性格に問題ありな性格になってる…
あれ?これって、ジェームズとリリーの立ち位置が逆?
『と!に!か!く!私に近付くな!私はシリウスたちと話してるだろう!私の時間の邪魔はするな!』
「……?ジェームズの時間は僕の時間でもあるでしょ?」
キョトンと首を傾げて、いかにもわかりませんといった表情で私を見ながら、おかしな発言。
…ほんと、もうやだ。
本当素に戻って泣きたい。
チラリ、となりに座ってるシリウスを見る。
『おい、シリウス。君ならできる。エヴァンスに言葉を教えてきてやれ。』
「俺無理。絶対無理。」
『リーマ…』
「ん?」
『…いけっ!ピーター!』
「うぇぇえ??!や、やだよお!」
ピーターはヘタレだし、リーマスはデザート食べててそれどころじゃないし…
もう本当やだ!
ジェームズはゲイじゃないのに!
『シリウスー!私はゲイじゃないのに!君は私を信じてくれるだろう!?』
「当たり前だろ!俺たちは友達なんだからよ!」
『とゆーわけで、エヴァンスは帰れ!』
「わかった。ブラックを倒せば君が手にはいるんだね。」
『…………なんでこうなるのぉ…』
ポツリ、呟いた言葉は誰の耳に入らない。
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bkm