一人はさみしい


「俺たち、もう一人仲間がいるんだ。連れて来てもいいか?」


あの日拾った子ども、ウボォーギン、フランクリンと過ごして一週間経ったある日のことだった。

ウボォーはクロロのお兄さんみたいになってくれるし、フランクリンは家事も手伝ってくれるから、すごく助かった。
ケロちゃんは不満そうだったけど。

ウボォーがそんなことを言ってきたので驚く。

え…、一週間も放置してて、その子大丈夫だったのかな…


『私は大丈夫だから、早く連れて来てあげて。』


その言葉にパァアと目を輝かせた二人に笑顔を零した。



ノブナガSide

ずっと一緒にいたウボォーとフランクリンが一週間前から姿を見せない。
あいつらは、そんな簡単に殺される奴らじゃねぇはずなのに。

あいつらが消えて一週間経って、俺はとうとう我慢できなくなって、外に飛び出した。


「うぉっ、危ねぇじゃねぇか!」
「お、お前ら…!」
「そんな顔してどうしたんだ?」


と、思ったら、外に二人がいた。
しかも、殺されていたと思ったら、消える前より健康そうな顔をした二人が。


「お前ら、一体なにしてたんだよ!」
「悪い、悪い。お前のことすっかり忘れてた。」
「おい!コラ!ウボォーてめぇ!」
「……俺もだ。」
「てめぇもか!!」


そろいもそろって間抜けな回答に、こいつら二人を叩き斬りたくなる衝動を抑える。

こっちは心配してたっつうのによォ…!


「お前らどこにいたんだよ!」
「そりゃぁ、お前…あれ?どこだ?」
「…柚子さんの家じゃないのか?」
「誰だよ!?」


答えたと思ったら、知らない人の名前を言ったフランクリンにイラッとしながら叫ぶ。

柚子だァ?知らねぇよ!


「よし、行くぞ!」


ガシリ、首根っこをウボォーに掴まれたと思ったら、ウボォーはそのまま走り出した。

いやいやいや、行くぞって、お前、


「どこに連れてく気だゴラァァァァァアア!!!」


俺の叫び虚しく、ウボォーは止まることがなかった。

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