とても疲れてます
「ノア…?」
「ノアの…?」
「ノアに姉妹なんていたの??!!」
ちなみに上から順に荻野さん、女装少年、猫好き助手の順です。
……って、そーじゃないんだよ。なんで、変態は私がノアの姉って分かったの?おかしくない?おかしいよね?だって、誰にも言ってないし。
「美羽、それは本当なのか…?」
『は、いや、それより、なんで、この人、私のこと、』
「他にも分かるぞ〜?美羽の本当の名前はリアで、両親は科学者と物理学者。で、身長149p、体重40kg、胸はDの65。好きな人のタイプは…、」
『死ねえええ!!!』
「ぎゃんっ」
気持ち悪い気持ち悪い!なんだこの人!!めっちゃなんか知ってる!こいつと関わりたくない!思わず取り乱しながら、男にかかと落とし。身体柔らかくてよかったって思った瞬間でした。そして、次に因幡弟にも同じことをやったことを思い出して、背筋ぞわぞわ。こいつら、兄弟で気持ち悪い!
「いい蹴りだ…」
『やだあああうっとりしてるうう』
「もっとやってもいいんだぜ!」
『荻野さんんんん』
思わず鉄仮面美羽ちゃんも涙目になりそうになりながら荻野さんの名前を叫ぶ。なんでこんな変態がいるところに連れて来たんですかああああ!変態気持ち悪いいいいい!
「ねぇねぇ、本当にノアのお姉さんなの?」
『変態いやああああ!』
「優太くん!今それどころじゃないよ!?」
「ちょっと因幡さんおとなしくしてて」
「グハッ」
女装少年、やっぱり恐い。なにをしたのかわからないけど、女装少年が変態野郎の背中を押したとたん、変態野郎はひゅるひゅると力が無くなったかのように、その場に座り込んだ。なにこれ、恐い。帰りたい。助けて。
恐ろしさから荻野さんを見る。何故か、何かを考えるように考える人の上半身のポーズしてた。私、ノアの姉だけど、マフィアとは無関係だからね?マフィア関係者じゃないからね?逮捕はイヤですううう
ちょっと最近、自分のキャラを見失ってる気がする。
「で、本当にノアのお姉さんなの?」
『えっと、確かにその通りなんですけど……なんでみんなしてノアのこと知ってるんですか?』
ああ、白々しい…!自分でもそう思いながら、女装少年に聞く。すると、女装少年はキョトンとしながら私を見た。男だと分かってても可愛いよ、この子。
「なんにも知らないの?」
『いや、というか、私最近日本に来たばかりですし…』
「美羽、お前の妹は今マフィアをやってる。」
『………帰ってもいいですか?』
そんなカミングアウトいらないんですよ。本当に。
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