引き摺られてます


 引き摺られながらイヤイヤ歩く美少女(ただし、ここの世界は顔面偏差値異常なので、周りと比べると普通。そして自称自宅警備員な負け組)とそんな美少女()を引き摺る中年イケメン男性(美人な奥さんに可愛い子どもまでいる勝ち組)

 絵的に危ないね。中身を気にしなければ。


『本当、もうイーヤーでーすー』
「我慢しろ」
『なんかイヤな予感がビシバシするんですよー。お願いですから、引きこもらせてくださいいぃ』


 ちなみにこの状態、警察署から続いてたりする。剣持さんと別れて、さて帰ろうと思ったら、なんか荻野さんが探偵のところに行くとか言い始めた。これはイジメです。私は、もう若葉さんに癒されたい。梓ちゃんとお人形遊びするううう。そして自宅警備員な私の力では荻野さんに敵うはずもなく、引き摺られております。まあ、自宅警備員じゃなくても、こんな鉄人に敵うはずねーや。あはは。


『うっうっ…もう、なんか人生がイヤになってきた…』
「せめて、洋のところに行くまでは我慢してくれ。」
『行ったら、梓ちゃんと遊んでいいですか?若葉さんと一緒に料理してもいいですか?』
「(娘がもう一人…悪くないな)ああ」


 美羽ちゃん、梓ちゃんと若葉さんのために頑張る(´;ω;`)ブワッ

 ああ、私って健気。

 とか、自画自讃したこの後、私はとっっっても後悔する。

ねえ、なんで主人公が変態なんですか?


「ハァハァ…その髪質……イイ…!」
『死ねばいいのに』
「ふん!その言葉も俺にかかれば興奮する材料になるんだぞ!」
「因幡さん?!それ威張れないよ?!」


 本当ね、変態なんて滅べばいいよ。

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