弾けてみましょう


次の日。
 寝床は決まったものの、なんかまだ調べることがあるらしく警察署に連れてかれた私。別にめんどくさいなんて思ってないよ。ただとっっっっってもめんどくさいとは思ってるけど。クッ…今日は監視カメラをつけようと思ってたのに…!監視カメラの配線も繋げようと思ってたのに…!なんてことだ。
 とか、思ってたけど、私は運命の出逢いをしたから許そうと思う。私ってば、心広い。


「俺の部下の剣持だ。剣持、ヴァレンティーノに狙われてるリアだ。」
『リアこと鳴海美羽です。』
「……鳴海美羽だ。」


 私の名前をリアで紹介させた荻野さんの言葉を訂正させる。家ではちゃんと美羽で呼んでくれてたのに、警察署ではリアって…家と警察署ではどんな違いが?


「……リアさん?」
『………あ、もっちーさん?』


 なんとなんと、荻野さんの部下はもっちーさんだった。なにこれ運命?運命ですか?運命ですね!もっちーさん!


『もっちーさん!』
「なんでここにいるんですか?」
『……ここは感動のシーンなのでは?』
「?」


 私の言葉に首を傾げてこちらを見るもっちーさん。もっちーさん、天然可愛い。ちなみに、なんでもっちーさん=剣持さんってわかったか、っていうと、愛の力です。嘘です。もっちーさんが私の名前を呼んだからです。

 とりあえずもっちーさん可愛い。


「なんだ、知り合いか?」
「あ、いえ、」
『はい。とても仲良しな友達です。いずれは養ってもらいたいです。』
「リアさん…」
『とゆーのは嘘で、ただの友達です。』


 私を見るもっちーさんの目がプンプンって感じだったので、普通の友達に訂正。もっちーさん可愛い。


「……犯罪じゃないのか?」
「荻野警部、信じないでください!」
『いやいやいや。なんで犯罪なんですか。私ってば、二十歳ですよ?』


 そう言ったら、二人の目が点だった。童顔で悪かったですね。どうせ、私は童顔だよ。

……グレてやる。



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