仲良くしましょう


 そんなこんなで私 IN 荻野家。警察のお偉いさんには私引き取りの許可は貰ったらしいです。とりあえず奥さん美人。テラ美人。この世界は顔面偏差値高いんだね。荻野さんの留守中は私が荻野さん一家を守ろう。そうしよう。私、決めたからね。


「〜〜というわけだ。」
『ふつつか者ですがよろしくお願いします』


 荻野さんが奥さんに説明し終わったあと、ペコリと荻野さん奥さんにお辞儀する。私ってば、外面はいい方だからね。猫被りともゆー。けど、気にしない。外面はいいのに、アレだよ。表情筋は全然動かないんだよ。解せぬ。


「そうだったの。よろしくね、美羽ちゃん。私は若葉って言うの。」
『若葉さんって呼んでもいいですか?』
「ええ、もちろんよ。」
「うー!」
「こっちは俺の娘の梓だ。可愛いだろ〜?」


 荻野さんの顔面崩壊具合にちょっとドン引きしつつも、抱っこを求めてきた梓ちゃんを抱っこする。

なにこれ可愛い

 にっこりスマイルの梓ちゃんにときめく。誰だ、キャラとは関わりたくって言ってたやつ。私だ。ごめんなさい。まじ反省。梓ちゃん可愛い可愛いお。


「あらあら、こうやって見ると、仲良しの姉妹みたいね〜」
「梓良かったな〜、いいお姉ちゃん出来て」
「う!」


 そしてなにこの家族。めっちゃ癒される。最高じゃんね。ノア、ごめん。お姉ちゃんは今日から梓ちゃんのお姉ちゃんになります。まあ、嘘だけども。とりあえずマフィア組がなんで私探してるか分かったら逃げる。沖縄の孤島に逃げる。日本から出る選択肢はないですけどなにか?日本から出たら、私泣く。


「ふふ、今日からここを自分の家だと思っていいからね」
『若葉さん…!』


 テラ美人な若葉さんに微笑まれたら、きゅんきゅんするしかないと思う。思わず若葉さんのこと好きになりそうだ。嘘だけど。だって、私はノーマルですからあ。

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