日光浴、はじめました


 日本に来てから、今日でちょうど一ヶ月。お金は、まあ、心配ない。私って、節約家だから。食糧は、うん。宅配って便利だよね。とゆーわけで心配はない。問題は別にあるのよ。ずっと家から出てないおかげで、まるで私が吸血鬼。なんてことでしょう。ちょっとの光でもクラッてくるって。うわあ、引くわあ。
 とりあえず、ちょっとでも光を浴びれるベランダで日光浴。うう…光がまぶしすぎる…!それにしたって、私の身体は日焼けしないな。色白だわ、色白。まるで深窓の美少女。自分で美少女言いますけどなにか?だって、私ってば美少女だから問題ないと思うよお。あ、なんか太陽に慣れてくるとアレだね。逆になんかポカポカしてて気持ちいいわ。このまま寝たい。眠りたい。けど、こんなところでは寝ない。我慢って素晴らしい。


『あ。』


 監視カメラのモニターを見ながら、ポカポカとしてると、マンションの中にヤギと袋を発見。どういうことだ。ヤギと袋がマンションの管理人さんに何か話してるので、音声をオン。


「だーかーらー!リアはどこにいるのか聞いてるであろー!」
「隠し立てしますと、容赦いたしませんよ」
「リアなんて住人はいないよ。他をあたりな。」
「それは嘘であろー!」


 何故にバレたし。つーか、リア名義でマンション借りなくてよかった。なんでバレたかなんて問題じゃあない。問題はヤギと袋がなんで私を探してるかだ。
 千歩譲って、テロリスト集団が私を探してることはまあ理解できる。だって、会ったことあるし。だが、ヤギと袋。お前らは別だ。お前らには逢ったことない。何故、私を探してるんだ、こいつら。まあ、どちらにせよ、見つからないように隠れるけどね。ふん。

 つーか、管理人さん、マジイケメン。

 おじさん好きな私は、思わず管理人さんを好きになりそうです。きゅん。嘘だけど。とりあえず、常識人なら誰でもいいや。


リア:とりあえず。もっちーさん、結婚して
もっちー:いきなりなんですか
リア:いや、なんかもっちーさんは癒しだとしみじみ思ったんですよ
もっちー:意味がわからないです
リア:もっちーさん、将来有望ですし。結婚して、私を養ってください
もっちー:辞退します
リア:こんなに私がもっちーさんあいしてるのにですか
もっちー:もっと自分を大切にしてください
リア:きゅん。もっちーさん愛してる
もっちー:どうも


 そんなクールなもっちーさんが好きだったりします。スマホをすいすい動かしながら、もっちーさんのクールあんどイケメン具合に全私が泣いた。ああ、そのイケメン具合、私をストーカーしてたやつにあったら、私は今こんなことになってないのに。スマホでもっちーさんと話しながら、監視カメラのモニターを見て、大きなため息をついた。


その頃のもっちーさん

「◯◯区にヴァレンティーノが出た。行くぞ」
「はい!」

元気に仕事してた。

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