ーーおぎゃあわたしが産声をあげた日父はわたしのことを見なかった。母はわたしを愛おしそうに撫でた。そしてわたしは自分が世界から弾き出されたと感じた。ーーおぎゃあ産声をあげたのはわたしじゃない。父はやはりどうでもよさそうにソレを見ていて、義母は愛おしそうに赤ん坊を撫でた。わたしは可愛い可愛いその赤ん坊をいっぱいいっぱい愛でようって決めた。 ← back → (4/37)