コンコン、扉を叩いてみるけど返事がない。なんだろ、寝てるのかな?


『ジョジョー?』


ガチャリ、失礼とは思いつつ、なんだか我慢できなかったので、ジョジョの部屋に入る。すると、なぜかそこには血のついたティッシュがたくさん散乱してるベッドの上で寝ているジョジョ。思わずわたしも固まった。なんてこった。ティッシュが散乱してるのは、まあ、いいよ。でも、なんで血がついてるの?!


『ジョジョ?!どうしたの?!』
「ん、あ、あれ?サクラ…?」
『あ、おはよう。って、違う!なんで、血がついたティッシュが散乱?!』
「えっと…」
『うわ、目怪我してるよ!大変!』


ベッドに寝ていたジョジョに馬乗りになって、胸板をドンドンと叩いて起こす。なんで、まだ中学生くらいの年なのに、こんな胸板厚いの。なんて考えながら、よく見てみると、ジョジョの片目が開いてない。え、てゆか、周りに血がついてる。うわあ。オーマイガー。


『あわわ、どうしよう。痛い?痛いよね。早く治さなくちゃ、目見えなくなっちゃう!』
「えっと、サクラ?大丈夫だよ。」
『ここはお医者さんに連れてくべき?…って、え?大丈夫なの?』
「うん。眼球には傷が付いてなかったみたいだから。」
『ほんと?…よかったー!』


ジョジョの言葉にホッと一安心して胸を撫で下ろす。それから、自分が今ジョジョに馬乗りになってることに気付いて、顔が熱くなる。


『あ、ごめんね。』
「だ、だいじょ…」
『?どうしたの?』


わたしが退こうとしたら、何故か顔を真っ赤にさせてジョジョが固まっちゃった。それから、何故か顔を横に向けた。そんなジョジョの様子にはて、と首をかしげる。なんか恥ずかしいことあったっけ?いや、しいて言うなら、わたしの馬乗りの方がはしたなくて恥ずかしいことだけども。


「…あ、のさ、」
『?』
「下着、見えてる…」
『!?』


恥ずかし過ぎてそのまま走って自分の部屋戻った。

本日の死因:恥死


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テーマ「人外ファンタジー」
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