エリナって可愛いなあ、なんか聞いたことある名前だなあ、なんて思いつつ、二人で秘密のお茶会。うん。別に秘密ではない。けど、秘密ってことにするんです。だって秘密のお茶会って響き、なんかよくない?


『へぇー。エリナって、お医者さんの娘なんだ。』
「?怒ったりしないの?」


首を傾げてわたしを見てきたエリナにわたしも首を傾げる。なぜにわたしが怒るの?あれ?怒る要素あったっけ?


「…私、みんなから、ヤブ医者の娘って言われてたから…」
『そうなの?…わたしは、お医者さんってかっこいいと思うけどなあ。』
「え…」
『だって、人の命を救うお手伝いしてるんだよ?すごいじゃん!わたしは、人の命救ったり出来ないもん。だから、エリナのお父さんはすごいと思うよ!』


パクパク。クッキーを食べながら笑いかける。現代でも、お医者さんになるためには頭良くないとダメだったもんなあ。
…エリナって、もしかしてサラブレッド?美人で頭良くてサラブレッドって…なにそれとても良物件。そんな人と結婚した……


『ああ!』
「え?ど、どうしたの?」
『エリナ!』
「う、うん??」
『エリナ!!』
「??」


思い出したよ!エリナ!てか、ポカンとしてるエリナ可愛い!あ、話脱線した。

エリナってば、将来ジョジョとラブラブドキドキな仲になる女の子だ!あの心優しい女の子だ!そしてディオにファーストキスを奪われる女の子だ!

……なんでそんなくだらないことを覚えてて、もっと重要なディオがなんでジョースター家に来たかとか、なんで吸血鬼になるかとかは覚えてないんだろ、わたし。

とりあえず、なんか胸につっかえる感じが気持ち悪いと思った。


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