「姉さんは僕のモノだ。気安く話しかけるんじゃないぞ。」


ディオに言われた言葉が頭から離れない。

彼女、サクラ・ブランドーを一目見たとき、まるで心が撃ち抜かれたような気持ちだった。

サラサラと流れる綺麗な髪。優しく、なんでも受け入れてくれそうな微笑み。それからなんといっても、黒曜石のような瞳ッ!僕を見るその瞳に、僕は一目で虜になった。


一目惚れなんて、ありえない。
そう思ってたことが覆されたようだった。


僕は、確かに彼女に恋をした。


それを、あのディオは気付いたんだろうか?本人でさえ、戸惑う初めての気持ちに。

それに、僕を見るディオの瞳はとても、

ゾッとした。

あの瞳はどういう意味なんだろう。

まるで一人の女の人を見るように、サクラを見る瞳。
彼らは姉弟ではなかったんだろうか?
ディオのあの瞳は家族を見る目ではなかった。

わからない。わからないけど、ディオだけには負けられない。


だって、僕の初恋なんだからッ!


これから、僕とサクラとディオはこれからこの家に住む家族だ。

頑張って、仲良くなろう。
もしも、この初恋が叶わなくても、

僕は彼女と過ごした時間だけで、幸せを感じることができるだろうから。


back
(17/37)

「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -