サクラちゃん、なんかイヤな予感するヨ。


父さんが風邪を引いた。のが、一ヶ月くらい前。なのに、いまだに風邪が続いてる。

ミステリー。

あれ?My angel ディオの仕業じゃないよね?違うよね?ディオディオ、父さんに恨みなんてないもんね。そうだよね?


「姉さん、仕事だろ?父さんの看病は僕がやるから、早く仕事に向かえよ。」
『いや、でもディオ一人だけじゃ、心配だし…』
「……僕のことが、信用出来ないのか?」
『もーう!そんなことないでしょ!いってきまあす!』
「いってらっしゃい。」


上目遣いって、卑怯だよね。
わたし、悪くない。

…悪く、ないってば。

ほら!みんなも想像してみて!まだ幼げなディオが、ちょっと悲しそうにしながら、上目遣いでこっちを見るんだよ!うわあああ!って、なるでしょ!?もう、なんでも命令聞いてあげちゃう!ってなるよね?!

よし。わたしの行動は普通だってわかってもらえたって信じてるキリッ。

って、そんな問題じゃないしぃぃい!!


『いらっしゃいませ。』


そんな葛藤を抱えながら、接待する女サクラ・ブランドーです。

ちなみに、わたしが働いてるのは酒場。給料は安いけど、他に働き口がなかったんだよ。なんてこったぱんなこった。

まあ、貧困街で職につけただけでも儲けもんだと思うことにする。下手したら、情婦にならなくちゃいけなかったんだし。

うんうん。いいことだ。
なんて、自分を無理矢理納得させてみる。

やっぱり現代人にこの生活は辛いものがあるんですよー。

とりあえず、このままディオと(ついでに父さん)暮らしていけたら、いいや。あ、ディオの子どもは見たいので、ちゃんとディオには結婚してもらいたいです。

そして、わたしは源氏計画すべきかな!だってディオの子供って絶対可愛いもん!

目指せ!光源氏計画!

なんちゃって。


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