インプモンの叫び声が森に響いてから何分か経ったあと、私たちと太一たちは無事合流できた。
インプモンの叫び声が目印になったんだって!
そのあとには、太一たちに私のことをいろいろ話してから、トコモンくんからいろいろ話を聞いた。
うん。いろいろ大変そうだったよ!

で、それからタケルくん目指して歩いてるいるんだけど…

だけど…、

『…太一、』
「なんだ?」
『暑い。し、歩きづらい。』


私に抱き着きながら歩かなくてもいいと思う。
すごく歩きづらいよ?!とっても歩きづらいのよ?!


「大丈夫だ。」
『私が大丈夫じゃないよ?!』
「…今まで俺たちから隠れてたのって誰だろうな。」
『うぅ…』
「寂しかったなぁ?奈留?」


私がいない間に太一が恐いことになってる…!

泣きそうになりながらインプモンたちを見ると、インプモンはサッと目を逸らし、アグモンくんとトコモンくんとマリンエンジェモンは仲良くおしゃべりしてた。

あれ?私を助けてくれる気配がないよ?


『太一ぃ、早くタケルくんのとこに行こーよー。』
「だから行ってるだろ?」
『うん…いや、そうなんだけどね?』


駄目だ。私、太一に勝てる気がしない。
うん、こうなったらしょうがない!


『タケルくん見つけたら、もうなにしてもいいから早く見つけるよ!』
「「!!!」」
「おまっ、馬鹿!」
『へ?なんで?私、馬鹿じゃないもん!馬鹿はインプモンでしょ?』


私が言葉を放ったとたんにインプモンはすごく呆れたように私に怒鳴った。
私がムッとしながらインプモンに言い返すと、さらにインプモンに呆れたように見られた。

…何故?


「なんでも、か?」
『へ?』
「それ、いいな。」
『太一…?』


……私、早まったかもしれない。



mae ato
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