『ぁ…』
「「あ?」」
『ぁ…足が痺れた……!』


そう言ったらパコンとインプモンに頭を殴られた。


「紛らわしいことすんじゃねぇぇええ!!」
『酷い!元はといえばインプモンが正座させたせいなのにぃぃい!!』


そう言って私はわんわんと大声で泣き喚く。
すると、インプモンは焦ったようにアワアワとし始めた。


「なっ、泣くことねぇだろ?!」
「あーインプモンが泣かせたぁー!いっけないんだぁみたいなぁ!」
「俺悪くねぇだろぉぉおお!!ちょ、奈留泣くな?な、頼むから泣くな?」


マリンエンジェモンがインプモンをからかいながら私の頭の上に乗る。
インプモンは私を泣き止ませようと必死だ。

私はそれにニヤけそうになる顔を我慢して喋る。


『…ひっく…今日の夜ご飯ホットケーキ作ってくれるならいいよ。』
「分かった、分かったから!!」


その言葉を聞いたと同時に私は立ち上がって頭の上にいたマリンエンジェモンと一緒にぐるぐると回る。


『やったぁぁぁあ!!マリンエンジェモン!今日はホットケーキだって!やったねん!』
「僕もホットケーキ好きだから嬉しい!みたいなぁ!」


ニコニコと笑う私たちの横でインプモンは拳を握ってブルブルと震える。


「………お前らぁぁぁあ!!」


インプモンの大きな叫び声は森全体に響き渡っていた。

mae ato
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