あれ?そういえば私があっちにいたのは一時間より短いんだけど、太一たちは帰ってきたのかな?

森の中を歩きながらうーんと頭をひねらす。


「どうしたんだ?」
『いや、太一とアグモンは大丈夫かなぁと思ってね、』
「きっと大丈夫だよ!みたいなぁ!」


マリンエンジェモンが言うなら大丈夫だよね!
それに、たぶん太一たちもタケルくんたちのところに向かってるはず。


「『インプモーン』」
「……なんだ?」
「『ヒマぁ〜/みたいなぁ〜』」
「うぜぇ。」


なんだか最近インプモンの口の悪さが倍になった気がするよー!
私と同じ気持ちであろうマリンエンジェモンと一緒にインプモンをじとーっとした目で見ていると突然音が鳴り始めた。


『え?え?な、なにこの音?』
「奈留のカバンからみたいだよ?みたいなぁ!」
「とりあえず開けてみろ。」
『はーい!』


カバン…てゆうかポシェットを開けるとそこには二つのデジヴァイスが何かと共鳴し合うように鳴り響いていた。


『あ、太一かタケルくんのデジヴァイスに反応してるみたいだよん!』
「じゃあ、さっさと二人のところに行くぞ。」
『わかったー!』
「インプモンはせっかちだねぇみたいな!」
『そうだねー!』
「お前らはちょっと黙れぇぇええ!!」


叫んでいるインプモンをスルーしてマリンエンジェモンを肩に、片手にデジヴァイスを持ちながら歩く。

そのまま歩いてると、湖?が見えてきた。
それと同時にデジヴァイスの反応も最初よりも早くなってくる。


『もうそろそろで会えると思う!』
「………」
「なになに?インプモン拗ねちゃったのー?みたいなぁ?」
『インプモン拗ねたの?え?寂しかったの?』


いつもなら反応してくれるインプモンが黙っているのでマリンエンジェモンと一緒にインプモンを突っつく。

ブチッ

「怒ってるんだろうがぁぁあ!!!!」
『そんな怒らないでよインプモン!』
「そうだよ!怒ってると毛根なくなっちゃうよ?みたいなぁ!」
「そーか、そーか。お前らは俺の説教が聞きてぇんだな。…そこに正座しろ。」


そう言ってニッコリと笑うインプモンの目は笑っていませんでした。
やだ、インプモンがこわーい!


mae ato
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