ゴシゴシと涙を拭ってインプモンたちに笑いかける。


『インプモン、マリンエンジェモン!二人のおかげで私、ちゃあんとわかったよ!ありがと!』
「ったく、世話かけさせんな。」
「どーいたしまして!みたいな!」


マリンエンジェモンを抱きしめてからインプモンをニヤリと見る。


『マリンエンジェモン、インプモンは生意気にもツンデレをマスターしようとしてるみたいだよー!』
「わっ、萌え系を狙ってるってことだよね!みたいなぁ!」
「『うーわー……』」
「ドン引きした目で俺を見るなぁぁぁぁあ!!つか、目指してねぇからな?!適当なこと言って遊んでじゃねぇよぉぉお!!」


よし。これでこそ私たちだ。
スッキリした私とマリンエンジェモンは辺りを見渡して現状把握をしようと試みる。
インプモンが後ろで無視すんじゃねぇぇえ!とか言ってたのは聞こえてなかったんだよ☆


『あ、遊園地だ。』
「なんかあるのみないなぁ?」
『うーん、確かタケルくんとトコモンがいた……気がする。』


はっきりしねぇなぁ、そんなインプモンの言葉に私は頭の中で考える。
あれ?もしかして私、記憶薄れてる…?


『っっ、ど、どうしよう!』
「うーん、とりあえずノートかなんかに書いといたらいいんじゃない?みたいな!」


マリンエンジェモンの言葉にぽんと手を打つ。
確かにそうすれば忘れても大丈夫だよね。
そうと決まれば私は持っていたカバンからノートやらなにやら取り出す。
ちなみに私のカバンやら服やらはインプモンの手作りです。
インプモンは手が器用なんだよ!


『うーん、一番大事なのはウィザーモンが死んじゃうのと、ブラックウォーグレイモンが死んじゃうことだよね。あとはー、うーん。あ。レオモン様たちの死亡フラグ!』
「レオモン様ってどういうことだよ。つか、死亡フラグ立ちすぎだろ。」


そんなインプモンの言葉はスルーしつつ、とりあえずアドベンチャーとテイマーズの覚えてることノートに書きだす。
いちお、他のフロンティアとかセイバーズも書いとこ。
あ、でも最新のは全然知らないんだよね。
合体するってことしか知らないや。


『とりあえず一番大事だと思うのは書き出したから行こっか!』


一時間くらいしてからだいたい書き終わったので、すくっと立ち上がる。
二人はヒマそーにしていた。
あ、インプモンだけは服を作っていた。


「インプモンってもう主婦だよねぇみたいなあ」
『確かに。』
「うっせ。ほら、さっさと行くぞ。」


そんなインプモンにマリンエンジェモンと顔を見合わせて笑いながら私たちは歩き出した。


mae ato
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