ただ向き合うのが怖くて、私は逃げてた。
でも、もう逃げないって決めたから。

ピラミッドに着くともう戦いは始まっていて丈さんとヤマト、それにミミたちのパートナーがエテモンと戦っていた。
まだ、太一と光子郎は空を救えてないってことかあ。


『よしっ!マリンエンジェモン!イッカクモンたちにいやしのみず!ベルゼブモンはエテモンをベヒーモスで錯乱させて!』
「おっけーみたいな!」
「奈留は危ないから俺の背中に掴まってろよ?」
『ん!二人ともよろしくねん!』


私の言葉ににやりと笑う二匹を見てエテモンどんまいと思ったのはしょうがない。


ミミSide

「トゲモン!!」

エテモンにトゲモンがやられちゃった。
太一さんがまだ空さんのこと助けてないのにこれじゃあエテモンを足止め出来ないじゃない!


『いっくよーっ!ベルゼブモン!エテモンを錯乱させて!』
「きゃーーっ!!なによ!なによあんたら!!」
「うるせっ。」


その時に現れたのはずっと探していた奈留さんの姿だった。


「いやしのみず!」
「な、なんだ…?」
「傷が回復していく…?」
「力がみなぎってくるわ…!」


奈留さんの姿に気をとられているとトゲモンたちがマリンエンジェモンになにかをされていた。


『ミミ!丈さん!ヤマト!大丈夫だった?』
「奈留!…心配したんだからな。」
『うきゃっ、や、ヤマト苦しい…』


奈留さんがミミたちに近づいた途端にヤマトさんが奈留さんを強く抱きしめる。

ズルい!ミミも奈留さん抱きしめたいのに!


「奈留さぁん!来るのが遅いです!」
『うげっ、ミミまで…!苦しいよ!丈さん助けて!』
「ほんと…キミが無事でよかったよ。」
『聞いてない!』


奈留さんが帰ってきてくれてよかった。
大好きな奈留さん。

もう、ミミたちから離れないでね?


mae ato
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