目が覚めて最初に写ったのはマリンエンジェモンとインプモンの泣き顔。


『インプモン…マリンエンジェモン……ごめんね?』
「、奈留?本当に本物の奈留?」
『うん。そうだよ。ごめんね。』


ぼろぼろと涙をこぼしているマリンエンジェモンの言葉ににこりと笑って肯定の言葉を返す。


「っ、馬鹿やろぉおぉぉおおお!!心配させんじゃねぇよ!!」
『うん。ごめんね。心配してくれてありがとう。』
「いままで俺らがどういう気持ちだったと思ってんだよ…!」


インプモンも泣いてる。
あぁ、私はこんなに心配されてたんだ。


『私ね、もう大丈夫だよ!私はここにいてもいいんだよね。私はインプモンとマリンエンジェモンのパートナーでいいんだよね。』
「っ!あたり、まえだよ!奈留以外のパートナーなんて僕、許さないんだからみたいな!」
「お前は、変なことで悩みすぎなんだよ…!そんな当たり前なことに今さら気づくんじゃねぇよ……!」


二人の言葉に私も涙が流れる。
ずっと不安だった。
私が居場所を奪った泉奈留の方がインプモンとマリンエンジェモンは良かったんじゃないかって。

でも、それは私の杞憂でしかなくて。

二人はこんなに私のことを思ってくれてた。


『私、二人ともだぁいすき!』
「僕も奈留とインプモンだぁいすき!みたいな!」
「、当たり前だろ。」


私とマリンエンジェモンはインプモンを期待した目でじーーっと見る。
インプモンはそれから目をそらすが、私たちの目力には勝てなくてとうとう期待通りの言葉を言ってくれた。


「俺も、好きに決まってんだろ、」
「『!えへへーっ!』」


インプモンとマリンエンジェモンが決めるんじゃない。
私がインプモンとマリンエンジェモンと一緒にいたいかいたくないかなんだよね。

それで、私たちの絆が決まるんだ。

私は絶対ぜーーーったい!二人が嫌だ嫌いだって言っても二人から離れてなんてあげない。私はずーっと二人と一緒にいるって決めたから。


『私、二人が嫌だって言っても……なぁに?マリンエンジェモン、』
「それは僕たちのセリフだよ!みたいな!」
「俺たちは奈留が泣いて嫌だって言っても俺たちが嫌いだって叫んでも絶対に」
「「奈留から離れない。」」


そう言う二人に笑みが零れた。


mae ato
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