『マリンエンジェモン、さっきはありがとねん!』
「どういたしましてーみたいな!」
オーシャンラブでスカルグレイモンを鎮静化してくれたマリンエンジェモンの頭を撫でながらお礼を言う。
マリンエンジェモンは撫でられたことが嬉しいのか、私の手に頭を擦り寄せてくる。
マリンエンジェモンかあいい!
『マリンエンジェモンは可愛いねぇ』
「当たり前っ!みたいな!」
自信満々にそう言うマリンエンジェモンが可愛くてしょうがないよう!
私がニコニコしながらマリンエンジェモンを撫で続けていると隣からため息が聞こえた。
「あのなぁ、」
『え?インプモンやきもち?やきもちなの?ごめんなさい!私にはもう、マリンエンジェモンがいるの!貴方の気持ちには応えられないわ!』
そんな呆れ声のインプモンの言葉を遮って、マリンエンジェモンを抱き締めながら叫ぶ。
「いらねぇよ!今度はなにごっこだ!」
「『別れたのにヨリを戻そうとする最低男とすでに好きな人ができてその男を振る女/みたいなぁ』」
『あっ!ちなみに最低の男がインプモンで、』
「女の好きな人がボク〜みたいなぁ!」
「なんで俺が振られてんだぁぁあぁぁああぁ!!!お前らちょっとそこに正座しろ!」
ちなみに今はピッコロモンの結界の中にある森の中なので当然座るところは地面。
そんなところに座らせようとするインプモンは鬼畜だと思う。
『鬼畜だ…』
「奈留!泣かないでみたいなぁ!」
「嘘泣きしてんじゃねぇぇえぇええ!!!」
「『てへぺろ!/みたいな!』」
「ふざけるなぁぁあぁああぁあ!!!」
インプモンの突っ込みが森の中に響く頃、ピッコロモンと選ばれし子どもたち御一行はやっとこさ結界の森に入ったらしい。
まあ、私たちは知らずにインプモンに説教されてたんだけどね!
インプモンの鬼畜!
心の中でそう叫んだら、何故か睨まれた。
インプモンは読心術なるものを会得したらしい。すごいね!
「さっきから声に出てんだよ!」
『てへ☆』
あ、インプモンの目つきがすごくなった。