インプモンSide

たまに奈留は自分のことをどうでもいい存在のように扱う。

俺たちにとって奈留は大切な存在なのに、だ。

俺とマリンエンジェモンの唯一無二のパートナー。どうでもよくなんかない。
俺たちは奈留がすっげぇ大事だし、いろいろめんどくせぇけど嫌いじゃねぇ。

つーか、奈留とマリンエンジェモンがふざけなくなったら心配するだろ。

奈留は選ばれし子どもたちに対する警戒心がまったくない。むしろ、あいつらだからなにしても許されるって思ってんじゃねぇの?
そのくらい、警戒心がない。

俺は、ぶっちゃけ選ばれし子どもたちは危ない…気がする。

ファイル島で奈留とマリンエンジェモンに秘密で選ばれし子どもたちに接触したことがある。

確か…光子郎ってやつと太一ってやつ。
あいつら、奈留の名前出したとたん目が濁ってた。
なんつーか、危ないと思った。
しかもいきなりデジモンを進化させやがった。

まあ、俺はベルゼブモンBMだったから余裕で逃げられたんだけどな。
インプモンだったら、たぶんボロボロにされてたと思う。

とりあえず選ばれし子どもたちは危険だ。

マリンエンジェモンも偵察でヤバいと思ったんだろう。
究極体のくせに恐がってやがった。

だから、なにがなんでも俺たちは奈留を守る。

なんだかんだで俺たちの大切なパートナーだからな。

初めて逢った時の、太陽のような笑顔を思い出して、ギュッと拳を握った。




mae ato
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