太一が勇気の紋章を手に入れた。
私の紋章もそれに応じてチラッと光る。


『あ、やっぱり完全には光らないんだね。』
「そうだねーみたいな!」
「あいつらが全ての紋章手に入れねぇと完全には光らねぇってほんとだったんだな。」


マリンエンジェモンとインプモンの言葉ににこっと笑う。

私の紋章は“軌跡”。
みんなの軌跡を知ってる私にぴったりだよね!

まあ、だからなのか知らないけど、私の紋章はみんなが紋章を手に入れなければ完全には光らないらしい。

どうせインプモンは究極体Uまで進化出来るし不便なことはないんだけどね!マリンエンジェモンなんてもとから究極体だし!えっへん!


「そういやぁ、トコモンにあんなこと言ってよかったのか?」
『んー?あんなこと?』


インプモンの質問がよくわからなくて首を傾げる。

すると、マリンエンジェモンがインプモンの言いたいことを教えてくれた。


「奈留、トコモンに紋章が手に入れられたら一緒に旅するって言ってたみたいな!」
『あぁ、それか!うーん、どうなんだろ?でもさ、私がいてもいなくても意味ないしねん。』


私の言葉にマリンエンジェモンとインプモンは目に分かるくらいショボンとした。


『えぇ?なんで、そんな暗くなってんのう?』
「だって〜」
「奈留が変なこと言うからだろーが!!」
『そんな怒らなくてもいいのに…』


マリンエンジェモンたちは気にしすぎなんだよね。
私は別にいいのに。

だって、私の存在は、

そこまで考えて、フルフルと首を振ってからインプモンに向き直る。


『とりあえず砂漠の中にあるコロシアム行くよん!インプモン進化!』
「……はいはい。」


突然のことにも反応してくれるインプモン大好き!
もち、マリンエンジェモンもね!

mae ato
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