『あーっ!サーバー大陸が見えて来たぞぉ!』
「……一応聞いてやる。それはなんの真似だ。」
『太一の真似!』
「すっごぉーい!太一さんかっこいー!みたいなぁ!」
『あっ!タケルくんの真似だ!』
「ぴんぽーんみたいな!」
「…………はぁ……」


ホエーモンの中で移動も四日目が過ぎた。
ヒマ過ぎた私たち(てゆうか、マリンエンジェモンと私)は選ばれし子どもたちのモノマネゴッコをしていた。


『うーん…それにしてもヒマだねぇ』
「つまんなぁーいみたいなぁ…」
「あのなぁ…お前らは大人しく待ってられないのか?」


インプモンの言葉に私たちは自信満々に待ってられない!と答える。
インプモンはさらに呆れたようだった。

いつものことだから気にしないけど!えっへん!


『んー、みんなタグ手に入れたしねー。やっぱりホエーモンたちに頼んで正解だったね!』
「ホエーモンさすがぁ!みたいな!」
「ありがとうございます。こんなことならいつでも頼んでくださいね。」
『えへ、ホエーモンありがと!ところでインプモン』


ホエーモンにお礼を言ったところでインプモンに向き合う。

そして、私が思う甘ったるい声でインプモンの名前を呼んだ。
ちなみにマリンエンジェモンは私が言おうとしてることが分かるらしくニヤニヤと私の言葉を待っている。


「(嫌な予感しかしねぇ)……なんだ?」
『敬語使t「言わせねぇって言ってんだろぉがぁあぁああぁああ!!」ケチ!』
「ケチでもなんでもねぇだろうが!」


私の言葉にインプモンは顔を歪ませて怒る。

インプモンが怒った〜!
そんなことを言って、マリンエンジェモンと騒ぐ。
まあ、インプモンが本気で私たちを怒ることはないんだけどね!ほら、なんだかんだ言って愛しあってるから!


「『大丈夫だよ!私/僕たちインプモンのこと愛してるから!/みたいな!』」
「…話が通じねぇ……!」


うーん…なんか飽きたなぁ。
楽しいことないかなぁ?

インプモン弄りにも飽きてきた頃。
マリンエンジェモンと一緒に遊んでると、ホエーモンの声が体内に響いた。



mae ato
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